2011年9月3日土曜日

ルアー単体でのサケ釣りへのススメ



 短い夏が終わり、日中でも半袖では少し肌寒い風の吹く季節になりました。これまでオホーツク海を始めとした海岸線を賑わせていたカラフトマスの後を追うように、遠くベーリング海を旅したシロザケが生まれ故郷に帰ってきます。それに合わせて釣り人のターゲットもカラフトマスからシロザケへとかわっていく訳ですが、多種多様な釣りが出来る北海道の中でも最も人気のある釣りのひとつだといえるでしょう。そこで今回は数回に分けて「魚vs自分」という極シンプルで奥深いGAMEとしてシロザケ釣りの楽しみ方をご紹介したいと思います。
 
・現在のサケ釣り
 まず、現在シロザケの釣り方として最もポピュラーなのは「ウキルアー」ではないでしょうか?80cmを超える魚を釣り上げるための圧倒的なパワーを持った竿と糸を使ってできるだけ遠くに飛ばすために40g前後のルアーを付ける→そのルアーをずっと同じ深さで尚且つできるだけゆっくり引くために巨大なウキをつける。そのルアーにはタコベイトが付き赤イカやサンマ、カツオなどといった「餌」を付けることも珍しくありません。「ウキルアー」は北海道の釣り文化が生んだ独特のとても合理的なリグで、誰でも簡単に沢山の魚を釣ることができます。
しかし「もぅこれはルアー釣りなのか餌釣りなのかわからない」と疑問を持った方も少なくないのか、ここ数年では釣具の進化も相まって「ルアーのみ」というスタイルでシロザケを狙う釣り人をチラホラと海岸で見かけるようになってきました。この場合の「ルアー」とはスプーン単体やプラグなどのこと指しているので「タコベイトも疑似餌だからルアーじゃないか」なんて事は言わないで下さい(笑)。では、何故ルアーのみというスタイルで釣るのか・・・。

・GAMEに「勝つ」楽しみ方
 GAMEとしてルアーフィッシングは「どのようにして」魚を針にかけたか、「どのようにして」針にかけた魚を釣り上げたかということが重要です。ウキルアー+餌で魚が掛かった場合は「ルアーがキラキラしてたから」なのか「餌の匂いや色に誘われたから」なのか良くわからないまま、極太の糸とガチガチの竿で一気に引きずり上げてしまいます。
 これでは「どのようにして」という部分はまるでわからないまま、いわゆる「釣れた」釣りになってしまいます。その「どのようにして」という部分を考えて、工夫して、発見して、理解していくと「今の魚は釣った!」と思えるとても楽しい時間が必ずやってきます。ここまでこれば「GAMEに勝った」といえるでしょう。いままで訳もわからずただひたすらウキや目の前をウロウロする魚たちと睨めっこしていた時間が「楽しい時間」に変わっていくのではないでしょうか?
 よく聞く言葉に「タコベイト付いていないと釣れない」「餌があったほうが釣れる」というのがありますが、けしてそんな事はありません(笑)。初めは今までお世話になったウキルアーも、お守り感覚で一緒に現場に出かけてみては如何でしょうか?まだまだ発展途上ですが、「ルアーのみ」でのシロザケ釣りにぜひチャレンジしてみてください。

と、今回はここら辺までにして、気になる具体的なタックルや釣り場選びなどに関しては後々詳しく書くことにしましょう。