2011年12月26日月曜日

来年のアメマスへのアプローチ

何故、アメマスの釣りは何時頃から「ボトム」だけを強く意識するようになったんでしょう?
僕等が、地元河川の冬の釣りを始めた頃(今から8年ほど前)、メインになっていたルアーは、メガバスのX-92。あの当時、様々なトライをして、釣れるルアーとして定着していました。全くボトムに届くということが無かったのに、真冬の氷の流れる流れから多くのアメマスを引き出していた驚異的な力。思えばあれ以降、そういうルアーになかなか逢ってません。今になって考えると、あのルアーを釣れる「要素」として分解することから、多くの事柄を勉強させてもらいました。その後、世の中はデンスシリーズやDコンをはじめとするシンキングミノーが隆盛を極めていきました。また、ジグなどの重たいルアーでのボトムノックやリフト&フォールといったメソッドが、かなりのウエイトを占めているようになっていきましたね。
流れの中でルアーの「動き」から魚へアプローチする、釣っていくという方法はなかなか聞かれません。ほとんどのメインは、ボトムラインからどうするかに終始しています。ギジーの紙面で掲載させていただいたハルシオンシステムのハルシコ105(リップレスミノー)を使用した「スライドアクションからの釣り」以降、あまり目新しい釣り方は僕が見ている雑誌では取り上げられていません…。そうそう、大事なことを忘れていました。この釣りを完成させるときに、実はこの釣りの元になった釣りがありました。それは、ビックベイトでの釣りです。イトウ釣りを目的にやる方はいらっしゃると聞いたことがありましたが、僕等はこのリグで真冬のアメマスを狙っていました。エスドライブ、ティンバーフラッシュ、ペニーサックなどなど、今思い出しても強烈な釣りでしたね。「ドッポ~ン」という着水音から始まるこの釣りは、凄かったです。ルアーを追って出てくる魚の大きさはもちろんヘビー級でしたし、その出方ったらもう激しいの一言、魚達がどういう形で捕食対象(かどうかは、魚に聞かないと解りませんが・笑)と接してくるのかという観察や実験、これから前述のスライドの釣りが生まれたわけです。話がそれました。
で、今お伝えしようとしている釣りは、今月の寒波の前にずっと考えていた釣りです。まあ、今回はそれを文章にしてみようかなと思った次第なのです。
僕の考えているNEWアメマス釣りに重要な要素は、ボトムを叩けることでも、遠くに飛ぶことでもありません。必要な要素は、魚に見つけてもらえるかどうか、大きな魚を効率的に選択していく事の二つです。そして、それを実現できる最低限のルアーであることです。他のことが出来ちゃうとつまらないので・笑 で、そのセレクトに見合ったのが、ハルシオンシステムの飛豚73 サーペンタイン (HIBUTA 73)です。漢でしょ!詳しくはHPでの解説によりますが、水深約50cmほどをフラフラとS字蛇行で泳いでくることが可能なルアーといっておけばよろしいでしょうか?流れの中で、流れに対して直線的な動きでアプローチをしていき、長い時間魚の前で「フラフラ」。フローティングミノー等では出せない「死にそうな」アクションです。リビングデットでもいいじゃん!って声もありますが、あれはもう完成されているし、ああいう釣りではないので駄目です・笑 また、流れの変化にも強く、ダウンクロスからダウンに移行していっても、しっかりとアピールを継続できることも必要ですね。ラインは、もちろんナイロンライン。これは、この釣りにはなくてはならない道具です。ナイロンラインは、水切れも悪く、ポンド数を上げると太くなってきます。しかし、この水切れの悪さと太さがこの釣りを成立させる為に必要不可欠です。流れの中で、この飛豚の向きをコントロールしていくには、必要なんですね。例えばアップクロス。投げて巻き始めると、ラインは下流に引っ張られます。で、釣り人は下流に向くわけですが、ルアーは実は下流に向かった形でアクションをしています。(文章でお解かりになりますか?)普通ならば、自分に向かってルアーは泳いでいるはずなのですが、ナイロンラインでやった場合、こういった「差」を利用することが可能です。(この釣りだけじゃなくて、様々応用可能ですけどね・笑) 要は、飛豚で出来ることは「長時間の攻め」です。これまでの経験上、大きいのはかなり浅い水深のルアーにも反応してきます。この間も、X-120を使用している人がただ一人70UPを上げました。ですから、「水面下50cm」をS字で効率よくアピールし続けるというこの特性は、絶対に面白いものになると思います。実際、常呂川では既に釣果を上げていますので、釣れるのは間違いありませんしね。
来年の春は、このままの予想なら少し遅めになりそうです。しかし、こういう年は魚のコンディションもよく、大きいのが釣れる年でもあります。人とは違うメソッドに挑戦するのは、きっとかなり勇気がいることだと思います。しかし、このメソッドは本当に楽しい釣りの要素を多く孕んでいます。何せ、夏の釣りに…、とこれはご自身でお考えいただくとして、どうでしょうか?是非、飛豚73サーペンタインでやってみてください。「楽しさ」は、100%保障しますよ!

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