2011年9月24日土曜日

質問が多かったので。



 最近来店されるお客様から「いなせ9とhalshicoはどっちが釣れる?」や「どっちが使いやすい?」
という質問が多く感じます。
 結論から言ってしまうと「どっちが釣れる」や「どちらが使いやすい」と言った答えは無いんです(笑)
リップレスミノーを使う上でレンジと動きを把握することが大事です。今回は以前のエントリーの補足版として、リップレスミノー代表の「いなせ9 TM」と「halshico105 25g」の違いと使い分けについて実物の写真で比較しながら解説しようと思います。

・引き抵抗の違い
ルアーが正面から受ける抵抗によって"浮き上がりやすさ"が違います。
写真の矢印でルアーが正面から受ける水の流れを書いてみました。

一目瞭然ですが、いなせの方がより多く水の抵抗を受ける形状をしています。
当然抵抗が多い方が浮き上がり"やすい"ので同じスピードで引いた場合、いなせよりもhalshicoの方が深いレンジを泳いできます。
ウェイトも軽く比較的浮き上がりやすいいなせ9ですが、引き抵抗が大きいので釣り人は「使用感」を感じやすいです。
逆にhalshico105は引き抵抗はいなせに比べて少ないですが、自重と独特の頭も振るアクションで使用感をもたらしてくれます。


・フォール時に受ける抵抗
続いてフォール時にルアーの腹から受ける水の抵抗によってフォールアクションやスピードが違います。
どちらも平行フォールをするので腹方向からの水の流れを矢印で書いてみました。

こちらも一目瞭然でいなせの方が受ける抵抗が大きいです。
さらに背中側の角が立っているのでキラキラと大きなローリングアクションが付いてさらに抵抗を受けます。
比べてhalshicoは背中も腹も変わらない綺麗な楕円形をしているのでいなせほどキツイアクションは生まれません。フラフラと緩いアクションをしながらいなせより早いスピードでフォールします。

このようにいなせとhalshicoではフォールスピードにも大きな差があるので、違いをしっかりわかった上で使わないと、根掛かりしたり、魚の居ないレンジを泳ぐことになってしまいます。

今回は代表的な二つのルアーを例に書きましたが、他のリップレスミノーもボディーの形状で様々なものがありますのでよく見て動かしてみて特徴を把握してください。
その上で、そのときの魚のレンジや釣り場の水深などに合わせて選んでもらえるといいと思います。

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