2010年11月10日水曜日

少し時間が出来たんで

今日は、屈斜路湖&阿寒湖での引っ張りや、ウェットフライとして使っているフライのタイイングをしていました。

ティムコの嶋崎さんと出会ったときに教えていただいたメルティーファイバーを使用した、超シンプルなストリーマーパターンですが、教えていただいた9年前からずっと変わらずにナンバーワンのHITフライです。
バリエーションも作りやすく、初心者にも上級者にも作れるパターンですので、是非釣行の際には作って使ってみてください!

使用するマテリアルなどは、こんな感じです。
この他には、バイスとピックアウトのときに使用する先の尖ったモノがあればOKです。

このタイイングで特徴的なのは、このスレッドですね。ナイロンのスレッドなんですが、細くて強いという特徴があります。また、大変滑りやすいので、最初のうちは「力の加減」が多少難しいと思いますが、慣れですね、こればっかりは。細く、また見え難いので、ある程度「誤魔化す」なんていう芸当も出来るのも魅力的です!

まずは、通常のタイイングと同様に、フックに下巻きをしていきます。あんまり密に巻かなくても、関係ないような気がします・笑 僕は、かなり大雑把にやってますが、動いてはいけない部分は、力を使ったり密になったりしていますね。これも、やっていけばどこが重要なのかというポイントがお解かりになると思います。

テール材のマラブーを取り付ける前に、フックにマラブーが簡単に絡まないようにフラッシャブー等の素材を取り付けます。長さは後でも切れるので、多少長めがよろしいかと思いますが、シャンクの長さと同じか、1.2倍程度が目安です。

テール材のマラブーを取り付けます。この際、マラブー1本1本の芯の部分になるべく細かい毛の部分が多いモノを選択します。この選択がテールの動きを左右します。マラブーを購入しても、使うのに適している部分は少ないので、ほとんどが駄目と思って、思い切って選んでくださいね。

一枚前の写真との違いはわかりますか?テール材とフックの間に、1回か2回スレッドを通します。そうする事で、テール材は持ち上げられ、よりフックへの絡みが減り、水の抵抗を受け易くなるので、魅惑の動きをするようになります。

ボディー材をスレッドに付ける為に、マルチグルーを使用します。ようは、粘着液ですね。ナイロンのスレッドは、こういったモノとの相性も良いので、重宝します。大体、今回のフックのシャンクの長さから、5cm程度スレッドに液を付けます。

メルティーファイバーは、こんな感じでパッケージに入っています。

それを指の間を通す事によって、繊維の方向を一定にしていきます。また、繊維が何本も固まっている束を見つけたら、この段階でほぐしておきます。

マルチグルーを付着させた部分に、スレッドと直角になるようにメルティーファイバーを置いていきます。マルチグルーの効果により、スレッドにくっ付いていきます。メルティーファイバーは、あまり多くは付けず、足りなければ足していくという感じでやっていくと、上手くいくと思います。

メルティーファーバーの一番下部の部分とスレッドを指で摘み、旋回させてスレッドに絡みつくようにします。

ドライフライのハックルを巻いていく要領で、アイの方向に向かって密に巻いていきます。メルティーファイバーが足りないときには、足りない部分に前述の作業を繰り返します。

アイまでいったら、ハーフヒッチなどを施し、スレッドを切ります。このままでも釣れますが、一手間を加えると、フライらしくなります。

先端の尖った道具を使い、巻いたメルティーファーバーを掻き出します。芯が細ければ細いほど良いので、戸惑うくらい掻き出してもOKです。通常のスレッドだと切れちゃいますが、このMONOスレッドであれば問題ありません。

バイスに角度調整機能があれば、全周くまなく掻き出します。


掻き出し終わりはこんな感じです。

メルティーファイバーを上方に集めます。

写真では解りにくいですが、アイの方向が最も繊維が長く、テールに行くにしたがってテーパー状になっていくようにカットします。あんまり短いと変なので、長い部分でゲープの3倍くらいが妥当です。

全体を馴染ませるように数回擦っていきます。

こんな、魚のようなフォルムになっていれば完成です。
テールは多少長くても、現場で調整できるので、OKです。
短いのはNGですので、気をつけてくださいね!
以上で、必殺フライ1号くんの作り方終了でございます。
長い画像でスイマセン・笑